うめ日記

アニメやライブで感じたことをつらつらと書きます

【アニメ】「ef - a tale of memories.」の感じたこと

本アニメは全12話で以下の

広野紘・宮村みやこ

堤京介・新藤景を中心とした物語」と

新藤千尋・麻生蓮治を中心とした

物語」の2つの物語で構成されていた。

 

また2つの物語の舞台は同じだか、

登場人物やテーマは異なり、

2つのアニメいわゆる2つの作品を

見ている感覚に近かった。

 

上記の関係で、一つ一つの物語は

各6話分ほどしかなかったが、

分かりづらい、物足りないと

感じることはなかった。

 

これは通常アニメの半分しかない短い

6話の中で、各物語に必要なポイント

のみをちゃんと詰め込まれており

 

また、本アニメの制作会社がシャフト

なのだが、まどマギ物語シリーズ等で、良く見る文字のみ・色ベタのカットのシャフト独特のどこか抽象的な表現を

 

本アニメ「ef」では、視聴者が「ef」の内容を短い時間、ひと目で分かるように

効果的に使用されていたことも

良い要因になっていると思った。



次に2つの物語のうち、千尋と蓮治の

物語の感想をここでは記載する。

 

最初、千尋のキャラクターを見たとき、声も性格も大人しくオドオドしており、正直、個人的には苦手な部類の

キャラクターであった。

 

しかしアニメを見終わった後には、最初の印象よりも大きく変化していった。



この物語は、千尋と蓮治の2人の

登場人物が小説を作る物語なのだが

千尋は記憶障害を抱えており、小説の

作成や蓮治との関わりが難航していく…

 

上記を考慮すると、物語の内容としては暗くシリアスなものだと個人的に予想

していたが、毎話見ていても暗い気持ちにならず、見終わった後も

どこか清々しい気持ちになった。



これは千尋と蓮治の2人のキャラクターの魅力が大きく影響している。

 

上記の千尋の記憶障害で2人の関係性は決して順風満帆とは言えないが

 

千尋と蓮治の間で辛く悲しいことが

起きても、2人でいるときは

決して暗い雰囲気にならず、

 

お互いが「相手と一緒のときは楽しい

気持ちでいたい!暗い雰囲気にしたく

ない!」という強い想いで一貫しており

お互い、自身が感じている辛いことや

モヤモヤした(本当の)気持ちを

グッと我慢している。

 

上記により、物語の内容としては

シリアスな内容なのだが、アニメの中

でもお互いが楽しく小説作りをしているシーンが多く占めており、視聴者も、

この物語を明るく前向きな気持ちで

見ることができたと思う。



しかし2人が帰路で分かれバラバラになった後は、一人一人がしっかりと、

現状の問題(記憶障害)に

悩んでいるシーンが描かれている。

 

上記の対比されたシーンにより、

千尋と蓮治の2人がとても人として芯が強いことが分かり

 

最初、どこかオドオドして個人的に

弱そうなイメージであった千尋

関しても、とても魅力的なキャラクターとして感じるように変化していった。



アニメの終盤で2人の問題として、

しっかりと向き合うシーンがあるのだが

 

今までの話の中でお互いがお互いのことを思って、しっかりと明るく振舞って

いることを視聴者は知っているので

最後にお互いの想いを吐露する瞬間も、より感動的になっていたと思う。



またアニメを最後まで見ても、

千尋の記憶障害についても奇跡等が

起き、治ることもなかったが

 

全12話を通して、千尋と蓮治の

お互いを想う気持ちや人としての強さを見てきたことにより

 

不思議と千尋と蓮治の2人なら、

この先もずっと、この困難

(記憶障害の壁)を乗り越えて

行けるのかさえも思うようになった。

 

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